[I-378] 大正時代に建造された道路橋RC床版の材料試験
キーワード:RC床版、腐食、強度試験、劣化診断、塩害、中性化
淀川を渡河する国道2号淀川大橋は,1926年(大正15年)に完成し,今年で94年を迎える.上部工は,中央径間が鋼6径間単純上路式ワーレントラス橋,両側径間が鋼12径間単純鈑桁橋である.歴史的な橋梁の調査事例が少ないことに鑑み,大規模修繕で撤去したRC床版の各種材料試験を実施し,コンクリートおよび鉄筋の状態を把握した.調査の結果,コンクリートは建設から93年が経過した今でも健全性を維持していることが確認された.鋼材腐食は,塩害と中性化によるものであると推察された.主鉄筋の降伏点,引張強さ,伸びは,SR235の現行規格以上であった.
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