令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

継手(2)

座長:田村 洋(横浜国立大学)

[I-91] 鋼I桁高力ボルト摩擦接合継手の協働作用を考慮した設計法に関する基礎的実験

〇佐倉 亮1、山口 隆司1、青木 康素2 (1.大阪市立大学、2.阪神高速道路株式会社)

キーワード:高力ボルト摩擦接合、すべり挙動、協働作用

鋼I桁摩擦接合継手部はフランジ継手とウェブ継手の協働作用によって断面全体ですべりに対して抵抗すると考えられており,すべてのボルト行が同時にすべり限界に到達することを想定した設計法が提案されている.しかし,実際の桁継手部のすべり現象は不明確であり,実務設計において提案式の適用には至っていない.本研究では,ウェブ列数とフランジボルト軸力をパラメータとした鋼I桁摩擦接合継手の純曲げ載荷実験を行った.その結果,道示設計からウェブ列数を削減し,ウェブ最外縁行の削減したボルト本数に相当するすべり耐力をフランジに割り増すことで,すべりに対する協働作用が大きくなり,桁接合部全体のすべり耐力は増加した.

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