令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

河川・水理構造物(1)

座長:田中 規夫(埼玉大学大学院理工学研究科)

[II-04] 非越流部を設けた階段式魚道の流れとウグイの遊泳行動について

〇横田 星二1、青木 宗之2 (1.東洋大学大学院 理工学研究科 都市環境デザイン専攻、2.東洋大学 理工学部 都市環境デザイン学科)

キーワード:ウグイ、遊泳行動、落下流、遡上率、非越部流

本研究では,魚道の隔壁に簡易的な改善策を施すことで越流水深を確保し,魚の遡上環境改善が可能であるか検討するために水理実験と実魚を用いた挙動実験を行った.
その結果,非越流部を設けると魚の遡上率は低下した.魚道内の流れに着目すると,非越流部を設けたケースでは,魚道内中央部に乱れた流れ,隔壁直下には強い落ち込む流れが形成されることが分かった.また,越流流速に着目すると,非越流部を設けると設けないときに比べ,約1.2倍程度の越流流速が確認され,魚の遡上を困難なものにしてしまうことが示唆された.

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