令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

河川・水理構造物(1)

座長:田中 規夫(埼玉大学大学院理工学研究科)

[II-06] 治水構造物の違いによる平常時での流れとウグイの遊泳行動について

〇明間 大輝1、青木 宗之2、粕谷 周平、五十嵐 柊哉、飯山 拓実 (1.東洋大学大学院 理工学研究科 都市環境デザイン専攻、2.東洋大学 理工学部 都市環境デザイン学科)

キーワード:治水構造物、河川環境機能、杭水制、根固め工、ウグイ

河川には,様々な治水構造物が設置されており,杭水制や根固め工は伝統的河川工法として古くから用いられている.これらは,出水時に治水機能を発揮する.一方で,治水構造物でありながら,環境機能を有している可能性がある.

 本研究では,治水構造物の環境機能に着目している.目的は,平常時を想定して治水構造物の違いが魚類の遊泳行動に及ぼす影響を明確にすることである.そのために,水理実験および実魚を用いた挙動実験を行った.その結果,構造物の水刎ねにより魚が構造物群内へ進入した.また,越流・非越流の違いによる構造物群内での魚の存在では,後者の落ち込む流れによって,魚が構造物群内に存在しにくくなったことが示唆された.

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