令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

安定性(海岸・港湾施設)

座長:小林 孝彰(鹿島建設株式会社)

[II-155] 津波対応型係船装の開発に関する研究

塚原 靖男1、泊 良一1、西 和宏1 (1.株式会社三井E&S鉄構エンジニアリング)

キーワード:津波、係船装置、小型船

東日本大震災では,多くの漁船が津波によりさらわれて流失するなどの被害があった.本研究では,津波時に係留されている船舶の流失を防ぐことを目的とした津波対応型係船装置の開発を目指す.津波対応型係船装置は,固定ピンおよび内蔵ロープにより係船部分と装置本体が繋がれている.水槽実験により津波対応型係船装置に係留している船舶は,津波の襲来により岸壁側に流され,さらに水位が上昇すると背後地の影響により流速が0m/secに近づいた状態で船首が沈み込む挙動となる.その結果,津波対応型係船装置には上向きの荷重が作用し,固定ピンが破断し,内蔵ロープが展長し,漂流することが判明した.

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン