令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

河川計画・管理

座長:田端 幸輔(中央大学研究開発機構)

[II-166] 水理模型実験及び平面二次元不定流解析を併用した遊水地越流量評価に関する検討

〇吉武 央気1、片山 直哉1、小河 健一郎1、森下 祐1、岡本 祐司2、横山 千津子2 (1.パシフィックコンサルタンツ、2.中部地方整備局三重河川国道事務所)

キーワード:遊水地、越流量、水理模型実験、平面二次元不定流解析

河川整備計画で遊水地整備を予定している一級河川雲出川を対象に,水理模型実験で得られた河道・越流流況に対して,平面二次元不定流解析での再現性を評価し,水害リスク軽減を考慮した遊水地計画への展開の可能性や課題について考察することを目的とした.想定外力程度の洪水規模であれば,降雨パターンの違いや越流堤諸元の改変による洪水調節機能への影響を精度良く把握することが可能である.一方,潜り・戻り越流量が下流通過流量に影響を及ぼす超過洪水では,越流量の再現性に課題を残すため,水害リスク軽減を考慮した遊水地計画の検討へ適用するためには,潜り・戻り越流状態での再現性向上を図っていく必要がある.

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