令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

河道の水理

座長:重枝 未玲(九州工業大学)

[II-168] 河道特性分析に関する一考察  ~二極化対策による再度災害防止~

〇堀岡 和晃1 (1.株式会社 ドーコン )

キーワード:堤防決壊、河道特性分析、河道二極化、長期降雨、臨界レイノルズ数、抗力係数低下

2019年の台風19号豪雨災害による直轄河川の堤防決壊について、河道の特性分析に関しての課題・教訓を検討した。
堤防決壊の主原因は、堤防高不足、河積不足であるがそれ以外の原因としては、水衝部が二極化により河岸洗掘・侵食が進行し、堤防へ向かう流水の誘導が生じ、堤防決壊に至ったことが推察された。
二極化は、連続した護岸や侵食面などの平滑な水衝部に高速流ができると、並行して水裏側に遅い流れのが発生するメカニズムであり、対策は、河道整正と合わせて、水衝部河岸に適正な凹凸を付加することである。
今後は、長期的な降雨が中規模出水の長時間化をもたらし、河道の二極化を一気に進行させることから、早期対策が重要となる。

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン