令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

令和元年の水害

座長:竹之内 健介

[II-215] 2019年台風19号時の荒川水位縦断分布に関する現況再現シミュレーション

伊藤 毅彦1、柏田 仁2、佐山 敬洋3、片岡 智哉1、小野村 史穂1、二瓶 泰雄1 (1.東京理科大学、2.パシフィックコンサルタンツ株式会社、3.京都大学防災研究所)

キーワード:DIEX-Flood、データ同化、水位縦断分布、荒川

2019年台風19号による豪雨は日本全国各地で河川洪水を引き起こした.荒川水系では,支川の5箇所における堤防決壊により広範囲で浸水被害が生じており,本川においても氾濫は生じなかったものの,堤防天端まで迫る痕跡水位が確認された.本研究では,荒川洪水時の河道内状況を把握することを目的に,多地点水位のデータ同化が可能な1次元河川流モデルDIEX-Floodを用いて,水位縦断分布の現況再現計算を行った.観測水位のピーク時刻に着目すると,河道内で貯留効果が作用していたことが示唆され,また,再現計算の解析結果からはピーク水位の縦断分布を算出することで,越水の危険性が高かった箇所が存在していたことが伺えた.

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