令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

水環境

座長:横山 勝英(東京都立大学)

[II-179] 塩淡二成層を形成する汽水湖沼における塩水流出機構を考慮した長期界面変動予測手法の適用性 ー網走湖を例にしてー

〇星野 成美1、小石 一宇2、山田 正3 (1.中央大学大学院、2.富山大学、3.中央大学)

キーワード:網走湖、汽水湖沼、塩淡境界、塩水流出機構、青潮

網走湖では,堰の運用により塩淡境界層水位を制御することで青潮発生を抑制しているが,塩淡境界面の下降に伴い表層塩分濃度が低下した結果,ヤマトシジミの産卵確率に変化がみられるなど新たな問題が生じている。本研究では,青潮発生の抑制と生態系保全の双方を満たす塩淡境界層制御のための界面変動予測を行うこと目的に,数値モデルを用いて塩淡境界層水位の再現計算を行い,近年におけるモデルの適用性について検討した.連行型と吸い上げ型の2つの塩水流出機構を考慮した場合,計算値は経年変動に加えて界面の急激な下降も捉えることができ,モデルの適用性が確認できた.これより本モデルによる長期界面変動予測の可能性が示唆された.

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