水圏の環境・生態系

[II-25] Seasonal variation of biomass of aquatic organism in Takatsu River

〇Minoru Saitou¹, Kanta Kobayashi¹, Yosihisa Akamatsu¹, Ryutei inui², kono Takanori¹ (1.Yamaguchi University Guraduate School Sciences and Technology for Innovation, 2.Fukuoka Institute of Technology Faculty of Social and Environmental Studies)

Keywords:River ecosystem, water temperature, flood, emergence Spawning, Spawning, benthos

河川管理を行う上では治水，利水と共に環境保全が重要であり，水理環境の季節的な変化に対する河川生物の応答を把握することで，河川生態系への理解を深める必要がある．そこで，本研究では，島根県の一級河川である高津川において，主要な河川生物の生物量の季節的変動を把握することを目的として，2年間にわたり採捕，潜水目視による河川生物の定量モニタリングを行った．その結果，魚類，底生動物，付着性藻類について，生物量の季節的変動を捉えることができ，2年ともに概ね同様な変動傾向であった．各河川生物の生物量は，水温や出水といった物理的要因，産卵や羽化といった生物的要因の影響を受けて変動すると推察された．