令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第II部門

水文学・水資源

座長:田村 隆雄

[II-63] 複素解析による大域的な扇状地透水係数の推定

大橋 慶介1、杉山 ありさ2、児島 利治3 (1.岐阜大学工学部社会基盤工学科、2.国土交通省中部地方整備局、3.岐阜大学流域圏科学研究センター)

キーワード:大域的な透水係数、扇状地、複素解析

河川表流水と地下水の水交換の良い再現計算は,人口や資産の集まる沖積扇状地の河川管理において有用である.しかし,扇状地全体の透水特性の取得は困難である.例えば,掘削調査での不透水層深度や局所的な透水係数はいずれもばらつきが大きく代表値を決めることが難しい.そこで本研究では,地下水自由水面形に着目した透水係数の推定を試みた.モデルは無限深度,且つ均質な透水性地盤という簡略な仮定に基づき,複素解析の写像変換を応用した.結果,大域的な透水係数は一般的な準並行流仮定に基づく結果の約1/100~1/1000に相当する4.4x10-4m/sであり,掘削調査での局所的な試験値と同オーダーであった.

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン