令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

数値解析(1)

座長:中井 健太郎(名古屋大学)

[III-137] 幌延泥岩を対象とした坑道掘削時の天然バリアにおける力学的挙動の検討

三嶌 星輝1、乾 徹1、緒方 奨1 (1.大阪大学)

キーワード:損傷モデル、亀裂発生・進展、坑道掘削、天然バリア

高レベル放射性廃棄物地層処分施設の堅牢性を評価する上で,廃棄体処分坑道掘削時の周辺岩盤(天然 バリア)における亀裂発生・進展挙動の数値解析的予測が必須である.これまでに,上記のような実岩盤での亀裂発生・進展挙動の解析的予測においては花崗岩等の結晶質岩に対するものがほとんどであり,泥岩等の堆積岩を対象とした詳細な検討は数少ない.そこで本研究では,損傷モデルを用いて北海道幌延地域地下 350 m 深度を対象とした坑道掘削解析を実施した.その結果,坑道周辺において引張による亀裂発生・進展が生じ,亀裂域における変位の増大による天端の沈下及び内空幅の収縮が確認された.

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