令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

維持・補修

座長:橋本 涼太(広島大学)

[III-448] 人工宅地盛土の法面崩壊を防護する考え方の一例

〇関 雅樹1,2、大和田 章2、田辺 篤史1,2,3 (1.関東学院大学、2.双葉鉄道工業、3.日建設計シビル)

キーワード:人工宅地盛土、法面保護、防音壁、老朽取り換え、シートパイル基礎

高度成長期に建設された人口宅地盛土の防音壁には,長さ2.5m程度のH鋼打込杭基礎上に構築され,強風時の設計変形量が数十mm~数百mmのものがある.これらは,強風時に盛土を揺すって盛土を緩める可能性があるほか,ここから雨水が盛土内部に浸透して盛土の安定性を低下させる可能性があるため,法面崩壊を防護するために改良が必要と考えられる.そこで,新たに基盤部に到達するシートパイル基礎を構築し,既設の杭基礎は残置した上で,ひび割れ分散型の張りコンを施工する手法を提案し効果確認を行った.その結果,強風時の杭頭変位は数mm程度に低減でき,盛土の法面崩壊の原因となる変形や水の侵入を防止可能であることを確認した.

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