令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

地盤の動的挙動(1)(液状化)

座長:余川 弘至(中部大学)

[III-118] 液状化における表層不飽和層への間隙水の浸透とその影響

河又 洋介1、飯島 正敏2 (1.国立研究開発法人防災科学技術研究所、2.株式会社複合技術研究所)

キーワード:液状化、長継続時間地震動、表層不飽和層、浸透

現行の液状化判定法では,地下水位以深の緩い砂質土とされており,地下水位より浅い地盤は,無条件で液状化しない地盤と判定される.しかしながら,地下水位以深の地盤の間隙水圧が上昇することにより,地下水位以浅の表層地盤に,間隙水が浸透することが想定される.浸透量は,液状化状態の継続時間と相関があると考えられる.そこで,小型模型を用いた実験を行い,液状化継続時間と地下水位以浅の表層不飽和層への浸透量の関係を検証した.その結果,地下水位以深の地盤が液状化すると,表層不飽和層への浸水が生じ,地下水位が上昇して,地下水位以浅の地盤に,液状化が発生する恐れのある層が拡大する可能性があることがわかった.

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