斜面(3)

[III-29] Influence of saturation on the strength properties of descent pumice in Minami-Aso area

〇Hideyuki Asada¹, Shinya Omori¹, Kazuya Yasuhara², Satoshi Murakami³, Hemanta Hazarika⁴, Yasuhito Arai⁵ (1.Toa Corporation, 2.Ibaraki University, 3.Fukuoka University, 4.Kyusyu Universith, 5.Chuo Kaihatsu Corporation)

Keywords:descent pumice, degree of saturation, residual strength, slope failure, cyclic direct shear test

筆者らは，特殊土に分類されるような火山灰性の降下軽石を対象とし，その地盤工学的特性について研究を行っている。本報告では，2016年熊本地震において斜面崩壊を起こした箇所近傍の降下軽石を用いて各種一面せん断試験を実施し，供試体の飽和度の違いが繰返しせん断強度特性に与える影響を実験的に検討した。その結果，以下の成果を得られた。①飽和度の増加により残留状態のせん断応力比および垂直応力比は調和的に低下する。②繰返し載荷履歴有無によるせん断強度比への影響は明瞭に確認できなかったものの，残留強さは飽和度の大きさに強く影響を受けると推察される。