令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第III部門

斜面(3)

座長:前田 和徳(岡部株式会社)

[III-29] 南阿蘇地域の降下軽石の強度特性における飽和度の影響

〇浅田 英幸1、大森 慎哉1、安原 一哉2、村上 哲3、ハザリカ ヘマンタ4、荒井 靖仁5 (1.東亜建設工業(株)、2.茨城大学、3.福岡大学、4.九州大学、5.中央開発(株))

キーワード:降下軽石、飽和度、残留強度、斜面崩壊、繰返し一面せん断試験

筆者らは,特殊土に分類されるような火山灰性の降下軽石を対象とし,その地盤工学的特性について研究を行っている。本報告では,2016年熊本地震において斜面崩壊を起こした箇所近傍の降下軽石を用いて各種一面せん断試験を実施し,供試体の飽和度の違いが繰返しせん断強度特性に与える影響を実験的に検討した。その結果,以下の成果を得られた。①飽和度の増加により残留状態のせん断応力比および垂直応力比は調和的に低下する。②繰返し載荷履歴有無によるせん断強度比への影響は明瞭に確認できなかったものの,残留強さは飽和度の大きさに強く影響を受けると推察される。

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