令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第IV部門

鉄道

座長:柴田 宗典(公益財団法人鉄道総合技術研究所)

[IV-139] 西武鉄道池袋線に残存するレンガ積み橋台遺構の歴史的価値と保存に向けた課題

〇吉川 慎平1 (1.自由学園最高学部(大学部))

キーワード:鉄道橋、土木遺産、文化財、橋梁下部工、レンガ橋台

西武池袋線ひばりヶ丘〜東久留米駅間に位置する立野川橋梁は,径間数メートル程の溝橋である.下り線の下部工はレンガ積み橋台となっている.これは西武鉄道の前身である武蔵野鉄道が開業した1915年当時に建設されたものと推定されるが,その存在実態については現場の立地的制約から認知されておらず,文化財指定等もされていないのが現状である.本稿では立野川橋梁の現状を紹介するとともに,100年前に建設された現役遺構であるレンガ積み橋台に注目し,同路線の全橋梁を対象とした遺構の残存状況調査の結果と,残存理由に関して所在地である東久留米市をはじめ,沿線地域における同橋台の歴史的価値と保存の意義について考察した.

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