令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

引張・圧縮/クリープ・収縮

座長:小松 怜史(電力中央研究所)

[V-55] 材齢初期の給熱時間が低温環境で養生したコンクリートの初期圧縮強度に与える影響

〇佐藤 広樹1、伊藤 始1、赤羽 一大2、横山 豊也2 (1.富山県立大学、2.北陸興産(株))

キーワード:トンネル覆工コンクリート、給熱、圧縮強度、強度発現、ヤング係数

トンネル覆工コンクリートの施工において,低温環境下では脱型時に十分な強度が発現しない場合がある.本研究では,材齢初期の強度発現を促すためにセントル内に発熱体を取り付けることを提案した.材齢初期の発熱体による給熱時間が材齢1~3日の圧縮強度に与える影響を明らかにすることを目的とした.発熱体による給熱時間と試験材齢を変化させた供試体を用い圧縮強度試験を行った.圧縮強度とヤング係数は,ほとんどのケースで給熱時間の増加に伴い増加した.そのため,給熱は,材齢初期の圧縮強度発現を促すことが分かった.また,材齢1日の圧縮強度が2 N/mm²を超えるためには,給熱時間を12時間程度以上にする必要があった.

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