令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

補修・補強(材料)(3)

座長:酒井 雄也(東京大学)

[V-125] 高温環境下における無収縮モルタルのフレッシュ性状および硬化性状に関する研究

〇高浦 雄貴1、取違 剛1 (1.鹿島建設)

キーワード:無収縮、グラウト、高温、J14漏斗流下時間、凝結、膨張収縮率

近年の温室効果ガスが主要因と考えられる気候変動の影響により、暑中コンクリートの施工環境は過酷さを増している。コンクリート標準示方書では、「打込み温度が35℃を超える場合は、コンクリートが所定の品質を確保できることを確かめなければならない」とされているが、各種補修材も同様のことがいえる。本研究では、温度が約50℃の施工環境下における無収縮モルタルのフレッシュ性状と硬化性状を評価し、品質を確保するための材料と施工条件を把握することを目的として検証実験を行った。その結果、適正量の遅延剤を添加することで、膨張率や圧縮強度といった硬化時の性能を確保しつつ、可使時間を1時間程度担保できることが分かった。

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