令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

耐久性一般(3)

座長:前原 聡(東急建設)

[V-167] 耐硫酸コンクリートを用いた防食工の供用7年における追跡調査

〇宮原 茂禎1、林 悦朗3、武元 貴裕4、佐々木 彰2、大脇 英司1、新藤 竹文1、藤野 由隆2、谷津 清宏3、田中 信次4 (1.大成建設、2.宇部興産、3.東京都下水道サービス、4.東京都)

キーワード:下水道施設、コンクリート、耐硫酸コンクリート、防食被覆工、経年調査、メンテナンスフリー

下水道施設のコンクリートは微生物由来の硫酸により激しく腐食する.著者らは下水道施設のコンクリートの50年以上のメンテナンスフリーを目指して通常の10倍以上の耐硫酸性を有する耐硫酸コンクリートを開発し,実用化を進めている.稼働中の水再生センターにおいて,壁面と天井面の計13m2の補修工事に断面修復と防食を兼ねて2013年に適用し,供用期間7年において健全性を調査した. 耐硫酸コンクリートの腐食深さは平均で3.3mmとわずかであり,今後も長期の供用が期待できる.また,耐硫酸コンクリートは既往のモルタルの手法に準じて防食厚さを設計できることを確認した.

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