構造設計(2)／疲労・衝撃／耐震診断

[V-209] 輪荷重走行試験による水の浸入を受けるプレキャスト床版継手部の耐疲労性評価

〇何 宗耀¹、細谷 学²、子田 康弘¹、岩城 一郎¹ (1.日本大学、2.大成建築(株))

キーワード：道路橋床版、耐疲労性、継手部、輪荷重走行試験、水の浸入、プレキャスト床版

近年、道路橋床版において、プレキャスト(以下、PCa)部材が活用されつつある。PCa部材を接合する継手部は現場施工を行うため、この部位が床版全体の弱点となる可能性がある。よって、複数の研究機関で継手部の開発が進められている。しかし、水の浸入を受ける床版継手部の耐疲労性の評価は十分になされていない。本研究では、従来型の継手部と新たに開発された継手部という、２種類の供試体を作製し、上面湛水状態で輪荷重走行試験を実施し、水の浸入を受けた場合の継手部の耐疲労性に関する検討を行なった。新鉄筋継手は短繊維補強した無収縮モルタルを使用、せん断キー及び嵌合構造を有することで、耐疲労性が向上したと判断される。