令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

非破壊試験法(1)

座長:村上 祐貴(長岡工業高等専門学校)

[V-372] 超音波横波トモグラフィ法によるコンクリート部材厚推定に及ぼす諸要因の検討

〇川瀬 あかり1、大野 健太郎1、上野 敦1、宇治 公隆1、歌川 紀之2、北川 真也2 (1.首都大学東京、2.佐藤工業)

キーワード:非破壊検査、超音波横波トモグラフィ、版厚推定

超音波横波トモグラフィ装置によるコンクリートの部材厚推定を検討した.本装置の適用条件が不明確であるため,厚さの異なる5体のコンクリート供試体および1体の鋼製供試体に本装置を適用した.実験は,2つの項目について検討した.まず,供試体端部からの距離が測定結果に及ぼす影響について検討し,鋼製供試体の結果から端部から50mmまでの距離において版厚推定結果が低下することが確認された.次に,鉄筋径と鉄筋間隔および鉄筋に対する装置の据え付け方向の検討を行い,鉄筋に対して45度や平行に装置を据えた場合に版厚推定精度が低下し,鉄筋に対して垂直に装置を据えることで精度の高い版厚推定が実施できる可能性が示唆された.

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