令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

塩害(1)

座長:堀口 賢一(大成建設)

[V-545] RC梁型供試体を用いた長期塩水吸い上げ劣化に関する実験的考察

〇岩舘 佑樹1、武田 三弘2 (1.東北学院大学大学院工学研究科環境建設工学専攻、2.東北学院大学工学部環境建設工学科)

キーワード:コンクリート製壁高欄、塩化物イオン、吸い上げ、結晶化、塩害

現在,道路橋に設置されているRC壁高欄の塩害劣化というのは,一般的に冬期において散布された凍結防止剤が,走行車両によって巻き上げられRC壁高欄の表面に付着・浸透し内部鉄筋の腐食が生じていると考えられている.だが本研究室では,凍結防止剤が雪に溶けて塩水となり,RC壁高欄基部に滞留した後,RC壁高欄の乾燥により吸い上げられ塩害が引き起こされる可能性も考えた.2年間という長期的な塩水吸い上げを行ったコンクリートの劣化について調べた結果、内部の塩化物は表層部が最も大きく,中央部が低かった.供試体表面では,塩水の吸い上げ及び結晶化が起こり,主に結晶圧が原因と思われるスケーリングが発生することが分かった.

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