令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

アルカリシリカ反応

座長:前島 拓(日本大学)

[V-187] ASRが生じたRC部材の含水率低下が耐力に与える影響の実験的研究

〇千頭 啓司1、木野 淳一1、廣田 元嗣1 (1.東日本旅客鉄道株式会社)

キーワード:ASR、ひび割れ、せん断耐力、防水工、乾燥

ASRが生じたRCラーメン高架橋の橋面に対して防水工等によって水を遮断する補修を検討している.水を遮断した場合,含水率が低下することで,軸方向鉄筋の拘束が緩和され耐力が低下する可能性があると考えた.実高架橋から梁試験体を製作し,含水率を低下させた状態で静的載荷試験を実施しせん断耐力を検証した.
せん断スパン600mmの試験結果では,アーチ機構の形成によりせん断耐力が大きくなり,曲げ耐力で最大荷重が決まった.せん断スパン900mmの試験結果では,ASRの水平ひび割れの発生状況の違いによりアーチ機構を形成できない試験体があった.いずれの試験でも計算上必要な耐力が確保できていることを確認できた.

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