令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第V部門

構造評価(舗装)

座長:永塚 竜也(土木研究所)

[V-537] 路面陥没に至る空洞上部アスファルトの挙動の考察

〇加納 晋太郎1、瀬良 良子1,2、井原 務3、室井 和也3、桑野 玲子2 (1.ジオ・サーチ株式会社、2.東京大学生産技術研究所、3.株式会社NIPPO)

キーワード:空洞、舗装、陥没

空洞上部の舗装の挙動を検証すべく作製した複数の人工空洞のうち1箇所で、荷重の無い状態で路面が沈下しはじめ、その後自然に陥没に至る様子が確認された。本稿では、当該箇所を「自然陥没箇所」と称し、同箇所における陥没挙動の観測、他の人工空洞箇所との比較を行い、陥没に至る舗装の破壊過程について考察を行った。本観測から、空洞直上が剥落・剥離を繰り返すことでより浅い位置へ成長していく挙動が確認された。空洞の発生する位置が浅くなるほど、その上部の舗装の支持力が低下する。支持力の低下した舗装は、自重、荷重による曲げ引張で破壊が生じる。最終的にアスファルトの表基層に剥離を生じて沈下、陥没に至るものと考えられる。

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン