令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

橋梁(1)

座長:根岸 裕(東海旅客鉄道)

[VI-206] 張出し架設橋梁の変位計測におけるGNSS適用に関する考察

〇北原 剛1、笠倉 和義1、岩波 啓輔2、飯田 あゆ美2 (1.大成建設株式会社、2.坂田電機株式会社)

キーワード:衛星測位システム(GNSS)、橋梁変位計測、上越し管理、カルマンフィルタ処理、ノイズ比

張出し架設工法によるプレストレストコンクリート橋梁の施工では、出来形管理として上越し管理が行われているが、その橋梁変位計測は、桁上面と桁下面の温度差が少ない早朝にレベル測量により行われている。そこで、全球測位衛星システム(以下GNSS)を現場に導入しGNSSによる無人計測が上越し管理に適用できないか実現場にて検証を行った。その結果、GNSS観測値のばらつき誤差を補正するカルマンフィルタ処理で用いるパラメータ(ノイズ比)を各張出し施工のタイミング毎に適切に設定することでGNSS観測値の精度を向上させ、GNSS観測値を橋梁変位計測値として上越し管理に適用できることを確認した。

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