[VI-104] 既設ダムの大規模切削における堤体変位対策
キーワード:ダム、リニューアル、構造物撤去工、挙動観測、洪水吐き切削
徳島県の長安口ダムでは、ダムを供用しながら堤体を切削して取り壊し、新たな洪水吐ゲート2門を増設するダム改造工事を行っている。切削1ヵ所目であるBL.9,10の施工時に堤体の挙動観測を行った結果、当初予測し得なかった堤体横継ぎ目J10の変位(開き)が観測された。2ヵ所目であるBL.11,12では、変位がさらに進行することが懸念されたため、変位対策を行うこととした。一方、堤体切削は本工事のクリティカルパスであり、対策工の実施による工程遅延は許されなかった。本文では、堤体の変位抑制対策について、工程に影響を与えない工法の選択とその施工の実績を報告する。
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