令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

施工技術(3)

座長:中出 剛(熊谷組)

[VI-367] 鉄道初のフルプレキャストラーメン高架橋を採用した新幹線建設工事-北陸新幹線、福井開発高架橋-(その2:試験施工と課題の抽出)

〇和田 一範1、山根 秀則2、宮本 順一2、野田 遼斗2、喜多 直之3、光森 章3 (1.鉄道総合技術研究所、2.鉄道建設・運輸施設整備支援機構、3.大林組)

キーワード:北陸新幹線、LRV工法、フルプレキャストラーメン高架橋、狭隘区間、営業線近接区間

北陸新幹線,福井開発高架橋工区では,JR北陸本線とえちぜん鉄道に挟まれた狭隘・営近区間において,工期短縮を目的としてフルプレキャストラーメン高架橋(LRV工法)を鉄道で初めて採用した.LRV工法の鉄道構造物としての設計方法は確立されているが,実工事への適用は今回が初となるため,狭隘・営近区間を疑似的に再現した条件で施工性,工期短縮効果の確認や課題の抽出等を実施した.結果として,概ね期待通りの工期短縮効果があり,LRV工法は本施工に十分適用可能と判断された.一方で,柱基部の施工に時間を要する,モルタル注入工期間や支保工の構築などに待機日数がかかる,等の課題が抽出された.

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