[VI-462] 東海道新幹線の破損線支承の破面調査
キーワード:鋼鉄道橋、破面観察、鋳鉄沓
東海道新幹線の鋼橋で、一部の橋梁の線支承にき裂・割れが発見されている。き裂・割れが発見された橋梁は桁本体等にき裂等はなく、検査により安全・構造上問題ないことを確認している。今回、取替を行った沓の破面調査を実施し、変状の原因究明を行った結果、平滑なパーライトの層状破面が確認されたこと、破面全体に占める基地(Fe)の割合が高いことから疲労破壊によるものと推定した。また、引張試験では使用材料の引張強度基準値を下回るものが確認された。今後、取替を実施していない線支承についてもメンテナンスの重要性を認識して検査を確実に実施し、列車の安全・安定輸送の確保及び鉄道構造物の延命化に努めていく。
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