令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

リニューアル(11)

座長:津野 究(鉄道総合技術研究所)

[VI-753] 塑性圧を受ける鉄道山岳トンネル内に断続的に発生する変状と対策ー函館線神居トンネルー

〇小川 直仁1、中西 駿1、大場 貴史1 (1.北海道旅客鉄道)

キーワード:塑性圧、長期計測、路盤隆起、内空変位、対策、鉄道山岳トンネル

塑性圧を受ける神居トンネル内に断続的に発生する路盤隆起・内空変位の大きい2か所(①,②)についての変状と対策について約23年間に及ぶ長期計測データに基づき報告した。①の原因は黒色片岩,蛇紋岩が混在した地質分布の影響による塑性圧により上り線側の路盤に影響したもので,②の原因はトンネル建設時,側壁の押し出しを阻止するために設置したストラットと,側壁脚部の接合面がほぼ垂直で軸力の伝達ができない構造であるため,塑性圧のトンネル下方からの作用によって路盤隆起したものと推定した. ロックボルト工等の対策後は,対策に関する一定の効果を確認した.

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