令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第VI部門

検査技術・診断(7)

座長:佐藤 文則(前田建設工業㈱)

[VI-313] 河川堤防の内部構造可視化へ向けたミュー粒子観測

〇福田 竜平1、山田 正2、鈴木 敬一3、草茅 太郎3 (1.中央大学大学院、2.中央大学、3.川崎地質(株))

キーワード:ミュー粒子、河川堤防、密度分布

河川災害を予防するためには,河川堤防の幾何形状と内部状態の空間的な連続把握が重要である.宇宙線ミュー粒子を利用した探査技術は,従来の技術では不可能であった数十mの探査深度と数十cmの解像度を実現できる.宇宙線ミュー粒子による河川堤防の内部構造可視化技術の実現へ向けて,実河川の河川堤防においてミュー粒子の観測を実施した.得られたミュー粒子の計数データより面密度を算出したところ,河川堤防の幾何形状を捉えることができた.よってミュー粒子による探査技術により河川堤防の幾何形状を空間的に連続把握できることが示された.

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