第23回応用力学シンポジウム

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ショートプレゼン

ショートプレゼン1

Sat. May 16, 2020 10:40 AM - 11:45 AM G会場 (G)

[P01-10] A study on quantitative evaluation of slope failure using SPH simulation

*Saki Nonaka1, Satoru Oishi1, Yasuhiro Awata2 (1. Kobe University, 2. JAXA)

Keywords:Smoothed Particle Hydrodynamics, Framework for Developing Particle Simulator, parallel computing, slope failure

過去の土砂災害事例の再現と定量的評価を行うことで斜面崩壊の危険性の評価や崩壊後の土砂の挙動や被害の予測につながると考えている.実地盤をモデル化した3次元の大規模SPH(Smoothed Particle Hydrodynamics)シミュレーションを行い,地震による斜面崩壊を高速で計算することを目的としている.2次元計算において妥当性が示されている計算方法を3次元計算に適用した.粒子数が飛躍的に増大したことによる計算時間などの問題を解決するために,粒子系シミュレーションのためのフレームワークを用いて並列計算プログラムの開発をした.実地盤を対象にした計算では約145万個の粒子に対して計算を行い,512並列で1ステップ当たり0.2秒以下で計算することができ,スケーラビリティの高い並列計算が行えていることが示せたので,計算速度の観点から大規模計算を行うフレームワークとして適切であるといえる.