第23回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第一部門:物理数学力学問題 ー物理現象のモデル化から逆問題までー)

物理数学力学問題 ー物理現象のモデル化から逆問題までーB

2020年5月16日(土) 15:25 〜 17:00 A会場 (A)

座長:須藤 敦史(東北工業大学)

[S01B-04] 走行車両を用いた路面形状同定における車両モデルの影響

*藤士 尚也1、長谷川 聡一朗2、金 哲佑1、張 凱淳1 (1. 京都大学工学研究科、2. 川崎重工業株式会社)

キーワード:走行車両橋梁点検手法、路面形状、車両ー橋梁連成系、車両モデル

近年,効率的な橋梁の点検手法の1つとして,橋梁上を走行する車両の振動を用いて橋梁の異常検知を行う手法が注目を集めている.この手法において路面形状の正確な同定は必要不可欠となっており,既往の研究において,走行車両を用いた路面形状同定の可能性は示されているが,同定精度が課題として残されている.本研究では,車両の数値解析モデルが路面形状の同定精度にどのように影響するかを明らかにするため,4つの車両モデル(クォーターカーモデル,ハーフカーモデルそれぞれの,タイヤを考慮したものと考慮しないもの)による路面形状同定結果をシミュレーションによって比較した.そして,その結果に基づき,それぞれの車両モデルの長所を組み合わせて同定精度を向上させる手法を提案し,その有用性を示した.