第23回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション

一般セッション(第二部門:計算力学)

計算力学B

2020年5月16日(土) 12:35 〜 14:10 A会場 (A)

座長:斎藤 隆泰(群馬大学)

[S02B-04] 拡張スライスグリッドSPH粒子法コードによる建屋への浸水を含む大規模津波遡上解析

*槇野 泰河1、浅井 光輝1、古市 幹人2、西浦 泰介2 (1. 九州大学、2. 海洋開発研究機構)

キーワード:津波遡上解析、拡張スライスグリッドSPH法

東日本大震災では観測史上最大の大津波が発生し、東北地方の沿岸部を中心に、甚大かつ広域的な被害をもたらした。最大クラスを想定した災害への備えが不十分であったことが指摘されており、想定し得る最大規模の浸水等へ対策の措置が講じられている。減災のためには、津波による沿岸地域への安全性、危険性を把握することが重要であり、特にソフト防災の一環として行う津波防災地域づくりにおいては、浸水域が的確に推定できる手法が必要とされている。本研究では、可能な限り正確に津波被害を想定するための、特に遡上後の浸水までを含む津波解析手法を開発することを目的とし、津波初期水位設定方法の見直し、粒子法による3次元遡上解析の高詳細化の2点を実施した。