第23回応用力学シンポジウム

講演情報

企画セッション

企画セッション(リスク定量化とその応用)

企画セッション1:リスク定量化とその応用A

2020年5月16日(土) 12:35 〜 14:10 E会場 (E)

座長:大竹 雄(東北大学)

[SS1A-04] 斜面災害データベースに基づく自然斜面の地震時損傷度曲線

*吉田 郁政1、小野 達也 (1. 東京都市大学)

キーワード:損傷度曲線、斜面崩壊、データベース、地震

新潟県中越地震(2004)の斜面崩壊のデータベースを基に,国土地理院が公開している標高に関するデータベースと空間分布内挿手法クリギングを用いて推定した地震動強度から自然斜面の損傷度曲線の算定を行った.自然斜面については斜面の数を的確に定義することは容易ではないため,本研究では数量ではなく面積に関する損傷度曲線を算定した.すなわち,勾配別の斜面総面積と崩壊した面積の比率と地震動強度の関係を評価して損傷度曲線を構築した.算定した損傷曲線により任意の斜面勾配及び最大加速度あるいは計測震度に対して斜面崩壊の面積比率を算定することができ,例えば斜面勾配35度,地表面最大加速度1350galに対して崩壊面積比率は0.1程度となった.