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[S01B-04] 粘弾性体中の領域型および境界型欠陥に対する2次元線形化逆散乱解析
キーワード:逆散乱解析、粘弾性波動問題、演算子積分時間領域境界要素法、Born近似、Kirchhoff近似
固体中の欠陥の位置や形状を再構成する手法の一つであるBorn 近似やKirchhoff 近似に基づく逆散乱解析は、様々な弾性波動問題へ適用されてきた。しかし、粘弾性体中の欠陥に対して逆散乱解析を適用した例は、3次元粘弾性波動問題における単一空洞のような領域型欠陥に対する解析例が存在するのみで、粘弾性体中の複数空洞や、き裂等の境界型欠陥に対する解析例は未だ無い。そこで本研究では、2 次元面内粘弾性波動問題に対する逆散乱解析を開発し、複数空洞やき裂に対する逆散乱解析を実行する。ここで、逆散乱解析に必要となる散乱波形データの計算は、演算子積分時間領域境界要素法(CQBEM) を用いて計算を行う。空洞やき裂に対する逆散乱解析結果を示すことで本手法の有効性を検討する。