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[S01B-05] トポロジー感度を欠陥検出指標に用いた三次元動弾性時間反転解析による欠陥形状再構成
キーワード:時間領域境界要素法、トポロジー感度、時間反転法、マトリクスアレイ探触子、三次元動弾性
本研究では,三次元動弾性問題における欠陥の位置,個数等を決定する逆問題を考える.欠陥位置を特定する手法として,時間反転法と呼ばれる,計測した欠陥からの散乱波を試験体内部に時間反転し,逆伝搬させることで欠陥の位置を特定する方法を用いる.しかしながら,時間反転波の集束位置だけで欠陥の位置を特定することは難しい.そのため本研究グループでは,トポロジー感度を用いて,時間反転波の集束位置を決定するすることを行ってきた.これまでに,二次元,三次元スカラー波動問題,二次元動弾性問題へと適用し,その有効性について検討してきたが,三次元動弾性問題への適用が残されている.そこで,本研究では,そのようなこれまでの成果を三次元動弾性問題に拡張し,欠陥の位置,個数等を決定することを試みる.なお,欠陥からの散乱波の計算と,時間反転波動場の計算には,演算子積分時間領域境界要素法を用いる.