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[S01C-05] 交点クランプを有する2ケーブルの同時張力推定手法の改良
キーワード:固有振動数、ケーブル、張力推定、クランプ
ニールセンローゼ橋はケーブル構造物の一種であり,施工及び維持管理する上でケーブル張力が設定張力を満足しているか確認する必要がある.現行では交点クランプを取り外し,高次振動法を各ケーブルに適用することで張力を推定しているが,交点クランプの取り外し・取り付けには多くの労力や時間がかかる.そこで山田らは交点クランプを取り付けたまま2本のケーブルの張力を同時に推定する手法を提案したが,ケーブル両端を単純支持と仮定したために良い結果が得られなかった.本研究ではケーブルの両端が回転ばねであるとみなして新しい手法を提案し,山田らの手法よりも推定精度を向上させることを目的とする.数値実験,模型実験,実橋実験を通して新しい手法の妥当性を検証した.