第二部門：計算力学（A)

[S02A-03] 支承の橋軸直角方向の免震化による連続PC桁の地震時走行性の検討

*成田 顕次¹、徳永 宗正¹、池田 学¹ (1. 公益財団法人鉄道総合技術研究所)

キーワード：免震支承、鉄道車両、連続PC桁

本研究では，支承の橋軸直角方向の免震化による橋りょうの地震時走行性の検討を目的とし，PC連続桁を対象に，非線形動的相互作用解析を行い，支承の免震化の有無による脱線限界入力加速度への影響について検討した結果，橋りょうの固有振動数に着目すると，固有振動数が高い場合，桁上で脱線限界入力加速度が剛軌道上よりも低下する傾向を示すが，固有振動数が低い場合と桁上では脱線限界入力加速度が高くなる傾向があり，脱線限界入力加速度が低下する範囲が桁端部に集中することが得られた．また，支承の橋軸直角方向の免震化に伴い，脱線限界入力加速度はスパン中央部，桁端部で増加し，免震化により，脱線限界入力加速度を増加させる効果があることが得られた．