12:25 〜 12:40
[S02B-07] 微圧縮固体の動的問題に対する分離型時間積分
キーワード:微圧縮材料、過渡応答解析、時間積分、混合型有限要素法
微圧縮性材料の過渡応答解析において,波動方程式としての特性に重点を置く場合には,位相誤差の小さい陽的時間積分法を適用することが望ましい.しかしながら,体積変形に対する波動伝播速度すなわちP波速度が等容変形に対するS波速度に比べて極めて大きく,小さな時間刻みを設定する必要が生じる.そこで本研究では,陽的時間積分法において,P波速度に起因する時間刻みの制約を緩和する手法を考える.
微圧縮性は,拘束条件である非圧縮性からの摂動として捉えられることから,筆者等が提案した拘束条件付き問題に対するスキームを拡張した混合型定式化に対する時間積分法を採用する.さらに,集中化質量行列を用いて速度と変位を消去し,圧力のみの連立1次方程式を導出する.これにより,S波成分を陽的に,P波成分を陰的に取り扱うことが可能な分離型のアルゴリズムが得られる.
微圧縮性は,拘束条件である非圧縮性からの摂動として捉えられることから,筆者等が提案した拘束条件付き問題に対するスキームを拡張した混合型定式化に対する時間積分法を採用する.さらに,集中化質量行列を用いて速度と変位を消去し,圧力のみの連立1次方程式を導出する.これにより,S波成分を陽的に,P波成分を陰的に取り扱うことが可能な分離型のアルゴリズムが得られる.