第24回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション(第三部門:材料・複雑現象の力学)

第三部門:材料・複雑現象の力学(A)

2021年5月15日(土) 09:00 〜 10:30 C会場 (C会場)

座長:中田 幸男(山口大学)

09:00 〜 09:15

[S03A-01] 不飽和土/水連成解析における降雨時排水パイプ有効範囲の検討

河井 克之1、*黒木 大成2、赤木 悟3、中島 晃司1、安冨 懸一4、大高 範寛4 (1. 近畿大学、2. 奥村組、3. 京都大学、4. 日鉄建材株式会社)

キーワード:排水パイプ、不飽和土/水連成解析、降雨浸透シミュレーション

地盤構造物は,降雨や周辺からの地下水流入によって,安定性が損なわれ崩壊に至る.盛土などの様な構造物建設の際には,流入水を早期に排出するための排水工が重要となるが,既設構造物の排水性能を高めるための排水工は限られている.排水パイプは,既設構造物にでも施工可能な排水工であり,自然斜面の補強にも用いられる.しかしながら,速やかな工事が求められていることもあり,排水性能などについて十分に検討することなく,経験的に設置間隔などが決められる場合が多い.本研究では,構造物の幾何学的条件や,構成材料に応じて,排水パイプの施工範囲を決定するために,不飽和土/水連成解析を用いる方法について検討している.ここでは,排水パイプを圧力水頭が正の時に排水境界となる「浸透境界」で表し,排水パイプ設置間隔の異なるモデル地盤において,降雨強度の異なる降雨シミュレーションを実施し,形成される浸潤線高さについて比較している.