第24回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション(第三部門:材料・複雑現象の力学)

第三部門:材料・複雑現象の力学(A)

2021年5月15日(土) 09:00 〜 10:30 C会場 (C会場)

座長:中田 幸男(山口大学)

10:15 〜 10:30

[S03A-06] 地震時の開削トンネルと周辺地盤の相互作用に関する検討

*島田 貴文1、西野 風雅2、松田 敏輝2、西岡 英俊2 (1. (株)HRC研究所、2. 中央大学)

キーワード:開削トンネル、せん断変形挙動、せん断土槽、アルミ棒積層体、せん断剛性比

開削トンネルの設計では,構造物と地盤の関係を正確に評価する必要がある.開削トンネルの地震時挙動については,「函体の剛性」と「周辺地盤の剛性」の剛性比が主要なパラメータになると考えられる.これまで,函体のせん断弾性係数Gsと地盤のせん断弾性係数Ggとの比に着目した解析的な検討は行われているものの,実験的な検討は,模型の剛性を自由に設定することが難しいことなどもあり,函体と地盤のせん断剛性比に着目した実験的な検討事例は少ない.本研究では,開削トンネルのせん断変形挙動について,構造物と地盤の剛性比(Gs/Gg)に着目し,アルミ棒積層体を用いた小型せん断土槽による実験を行った.小型せん断土槽による実験の結果,剛性比Gs/Ggの違いにより,函体の挙動が変化することを確認した.また,剛性比Gs/Ggとせん断ひずみ比γs/γgの関係について実験と弾性FEM解析が乖離する結果となった.