第24回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション(第五部門:応用数理問題―計算機科学から社会科学まで)

第五部門:応用数理問題(A)

2021年5月15日(土) 09:00 〜 10:30 E会場 (E会場)

座長:本田 利器(東京大学)

09:00 〜 09:15

[S05A-01] 本震による傾斜を想定したガスホルダーの余震耐震性の簡易評価手法の提案

*小林 実央1、田附 英幸2、中井 健太郎3、野田 利弘4 (1. 東京ガス株式会社、2. 株式会社IHIプラント、3. 名古屋大学 大学院工学研究科、4. 名古屋大学 減災連携研究センター)

キーワード:耐震性評価、余震、終局状態、球形ガスホルダー、傾斜、水~土連成有限変形解析、維持管理基準

高度な安全性が要求される球形ガスホルダーの不等沈下時の余震に対する耐震性への影響を検討し,かつ地震復旧時の使用可否の判断のための維持管理基準策定を目指すため,最大余震を想定して傾斜したガスホルダーの耐震性を評価する.ホルダーの各部材を評価する解析は,支持構造部(脚柱,ブレース)の材料・幾何学的非線形性および応答機構を考慮しかつ非線形ダンパーを扱うため極めて非線形性が強いものになり,かつ,3Dモデル解析には多大な労力が必要となるため,Pushover解析から非線形ばね特性を反映した1質点ばね解析を用いた簡易な評価手法を提案した.その結果,同手法により,余震耐震評価上許容される最大傾斜を安全側に求めることが可能であることを示した.