第五部門：応用数理問題（A)

[S05A-02] 強震動下の鉄骨構造物に生じる部材破断の発生箇所制御に関する確率論的評価

*塩見 謙介¹、五十嵐 晃² (1. 株式会社IHI、2. 京都大学防災研究所)

キーワード：鉄骨構造物、低サイクル疲労、部材破断、信頼性評価

修復性に優れた高レジリエンスな鉄骨構造物の実現を目的とし，本研究では，大型の海溝型地震で骨組の接合部に生じる低サイクル疲労破壊による部材破断を，修復が容易な特定の部位に誘導する構造の実現方法と，その性能の評価方法を提案する．本稿では具体的なラーメン構造モデルを対象とし，信頼性設計（レベルⅢ）と弾塑性プッシュオーバー解析を組み合わせ，鉄鋼材料の疲労寿命のばらつきを考慮した上で，特定部位で意図通りに破断が生じる確率を算出する方法を提案する．