第五部門：応用数理問題（B)

[S05B-03] 車両振動データから橋梁検出を行うためのGPS情報利用に関する検証

*高橋 悠太¹、金子 直樹²、秦 涼太²、山本 亨輔² (1. 八千代エンジニヤリング株式会社技術創発研究所、2. 筑波大学)

キーワード：GPS、車両応答分析、車載センサーを用いた橋梁点検、車両-橋梁間相互作用システム

近年，橋梁に対する近接目視点検の代替手法として，ドローンなどの使用が認められてきた．そのうち，橋梁上に設置したセンサーによるモニタリングは，中短スパンの橋では高コストとなり，導入が進んでいない．ここで，橋梁にセンサーを設置せず，橋梁振動を測定可能な車両応答分析技術に注目する．車両から推定された橋梁振動は精度が低く，常時モニタリングを考慮すると，連続データから橋梁上を通過した際のデータを抽出する必要がある．本研究では橋の上のGPSデバイスと車両の間の相対距離を利用することで，橋梁上を通過した際の車両振動を抽出可能か，検証する．第1段階として，橋梁を車両が通過している間のデータを，橋梁上に設置したセンサーから得られたデータから，抽出を試みた．