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[S05B-05] SfMの活用による橋梁撮影画像からの損傷箇所の3次元位置推定
キーワード:維持管理、Structure from Motion、3次元モデル
橋梁の維持管理のために3次元モデルを活用することで,劣化や損傷が生じている位置情報を高解像度で記録することができる.3次元モデルを作成する方法の一つとして,画像から3次元データを構築することができるStructure from Motionを利用する方法がある.一方,損傷状態を詳細に把握するためには,損傷に近接して撮影することが望ましいが,近接距離から撮影した画像をSfMに用いて橋梁全体の3次元モデルを作成することは難しい.本研究では,橋梁の損傷周辺の部分的な3次元モデルをSfMによって作成することで,損傷を近距離から撮影した画像を使って損傷の3次元位置を推定する方法を提案した.本提案手法によって,機械学習を用いて損傷検出する際の精度も確保しやすくなるほか,損傷位置を計算するコストも削減できる.また,実際の橋梁を用いて検証を行い,提案手法を用いて損傷の3次元位置を推定できることを示した.