第24回応用力学シンポジウム

講演情報

一般セッション(第五部門:応用数理問題―計算機科学から社会科学まで)

第五部門:応用数理問題(C)

2021年5月15日(土) 13:30 〜 15:00 E会場 (E会場)

座長:五十嵐 晃(京都大学)

14:30 〜 14:45

[S05C-05] リベット接合部に生じる残留応力の解析的推定に関する研究

*谷口 望1、柴崎 和哉2、平野 雄大2、小林 寿子3 (1. 前橋工科大学、2. 東日本旅客鉄道、3. JR東日本コンサルタンツ)

キーワード:リベット接合、残留応力、弾塑性有限要素解析

土木鋼構造物の中にはリベット接合が用いられたものが多く残されている.現在では,溶接や高力ボルト接合が主流であり,リベット接合は特殊なケース以外ではほとんど用いられていない.リベット接合を用いた接合は,ボルトによる摩擦接合とは異なる支圧接合となり,母材とリベット材の間に隙間が空きにくい構造となっていることと,施工時に熱を加えて施工されているため,どのような残留応力が生じているかを確認することは重要であると考えられる.そこで本研究では,リベット施工時(かしめ施工時)に,リベットを介して母材に残留応力が導入されていると仮定し,リベット構造を模擬した供試体を新規に製作するとともに載荷試験により残留応力の影響を考察した.また,これに併せて弾塑性3次元有限要素解析を実施し,この残留応力の影響を試算・評価した.