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[2B01-06-02] Peridynamicsによる入力地震波特性に着目した盛土の亀裂進展解析
キーワード:Peridynamics、亀裂進展解析、締固め粘土、盛土、地震応答解析
地震によって盛土の法面及び天端から開口亀裂が発生する事例が多数報告されている.盛土構造物の耐震性を向上のためには,亀裂の発生やその進展現象を考慮することが重要である.亀裂の進展挙動を表現することができる解析手法として,Peridynamics(PD)がある.ただし,PDは比較的新しい解析手法であるため,地盤への適用例は少ない.著者らはこれまでにFEMと解析結果の比較を行い,PDの精度と解析コードの妥当性を確認した.ただし,応力による妥当性の検証や地盤の破壊靭性値を用いた亀裂進展解析は行われていない.本研究では,自重解析に対する応力の精度検証を実施し,さらに締固め粘土で構築された盛土の地震時の破壊形態を明らかにするために,いくつかの地震波に対する亀裂進展解析を実施した.その結果,入力地震波の振動数や最大加速度によって亀裂進展形状(法面開口亀裂やすべり破壊)が異なることが分かった.