第25回応用力学シンポジウム

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企画セッション(計算力学×データサイエンス)

企画セッション: 計算力学×データサイエンス

2022年5月28日(土) 13:00 〜 14:30 B会場 (オンライン)

座長:藤田 航平(東京大学)

13:30 〜 13:45

[2B13-18-03] GNSS測量データの利用による逐次更新型津波シナリオ同定の性能向上に関する検討

*野村 怜佳1、大竹 雄1、森口 周二1、Melgar Diego2、LeVeque Randall3,1、寺田 賢二郎1 (1. 東北大学、2. オレゴン大学、3. ワシントン大学)

キーワード:津波シナリオ同定、ベイズ更新、GNSS測量データ

本研究では,地震発生時に観測されるGNSS測量データを学習することで,既存の逐次更新型津波シナリオ推定手法の精度向上や推定時間短縮化が可能かを検討する.一連の検証のため,南海トラフ地震を対象とし,マグニチュード8.1,8.3,8.5,8.7,8.9の各クラスで100件の断層破壊シナリオを生成し,これらを波源とした津波シミュレーションをGeoClawにより実施する.事前に設定した数百点ほどの擬似海洋観測点上で解析解として得られる波高データを蓄積することで津波シナリオデータベースを生成する.併せて日本国内に設置されている電子基準点から,18点を網羅的に選び,グリーン関数法を用いることで南北方向・東西方向・鉛直方向の時系列変動量データを擬似的に生成する.種々の特徴量(最大変動量や最終変動量)のうち,どのような情報がベイズ更新の初期ステップにおける事前確率分布の設定に有用か調査する.