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[2C21-25-05] 施工精度がスパイラル杭の引抜き抵抗に及ぼす影響に関する模型実験
キーワード:杭基礎、引抜き試験、スパイラル杭
平鋼にねじり加工を施したスパイラル杭は,人力での回転貫入による打設が可能であり,ホームドア基礎などの狭隘で重機が入らない現場条件での小規模構造物の基礎として活用が期待されている. ところが,人力施工では,回転数や貫入力および杭体のブレなどの施工精度を高精度に管理することが難しく,これらが杭の抵抗特性に少なからず影響することが懸念される.そこで,本研究ではスパイラル杭の施工精度として,特に人力施工を想定した回転数,貫入力及び杭体のブレに着目し,これらが杭の引抜き抵抗力に及ぼす影響について,模型実験により調べた. 実験では,杭の施工時に用いる治具を変えることにより,意図的に押込み力を与えたり,杭体にブレを与えたりして,4ケースの実験を複数回実施し,比較した. 実験の結果,最大引抜き抵抗力は杭の押込み貫入の影響を受ける傾向を示し,一方で杭頭ばね定数は杭の過回転の影響を受ける傾向を示した.